hakuam120のブログ

日々のこととか、体験談とか。書こうと思った時に書いてます。不安障害、双極性障害II型。

扁桃腺を摘出しました 〜入院生活を振り返って〜

こんにちは。このブログを編集しようと思って下書きを開いたら「涼しくなって秋めいてきましたね」とか書いてあってビビりました。放置しすぎ…。扁桃腺よわよわ人間にとって一番危険な時期、冬が来たわけですが、扁桃腺摘出後の経過については冬を越すまで様子を見てみようと思います。

というわけで、今回は少し入院生活を振り返ってみようと思います。これから入院する予定がある方、扁桃腺の摘出手術を検討している方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。

手術日について

わたしが手術を行ったのは9月のはじめでした。夏休みで、しばらく実家に滞在できて、集中講義とかぶらない日…という風に決めていきましたが、これはベストな選択だったなと思います。それは、高額医療費の制度上の理由からです。手術で長期の入院が必要になるなど、医療費が高額になった場合、医療費の払い戻しや限度額認定が受けられるのですが、この高額医療費の計算はひと月毎。月またぎになると、入院の期間が2つの月に分かれてしまって高額医療費控除を受けられない可能性が出てくるのです(また説明が若干あやふやですが…大方こんな感じだと思います)。月またぎにならなければ、口蓋扁桃摘出術はほぼ確実に高額医療費控除の対象になります。手術日はなるべく退院日まで月をまたがないような日に設定するのが良いと思います。

食事について

術後しばらくは、とにかく食べられるものが限られてきます。酸味、辛味、塩気の強いもの、硬いもの、粘度が高くて喉に引っかかるものは傷口にしみたり、かさぶたが剥がれて出血する可能性があるので食べられません。そして、当然ですが喉がとても痛いです。痛み止めはある程度は効きますが、はっきり言って食後の痛みにはあまり効きません…。また、手術のときに使う開口器の影響で口内炎が大量にでき、これまた痛かったです。とはいえ、何も食べないわけにはいかないので、のどごしが良くて飲み込みやすい、刺激の少ないものを食べるのが一番だと思いました。そこで、術後食べやすかったものと、食べにくかったor食べられなかったものを下記に示します。

◎食べやすかったもの

おかゆ(病院食で一番食べやすかった。少々固めのおかずが出ても、おかゆと一緒によく噛めば飲み込めた。)

・カラメルソースのないプリン(喉に引っかかることなくストレスフリーで食べられた。カラメルソースは喉の傷や口内炎にしみるからないほうがよかった。)

白身魚の煮付けや焼き魚(お肉類より柔らかくほぐれてくれて食べやすいし、なにより美味しかった。ちゃんと食事してる!って感じがした。)

✖️食べにくかったもの

・バナナ(入院中毎食のように出てきたけど、これは食べられなかった。口内炎にしみるし、粘度があるので喉に引っかかって痛くてたまらない…。水分と一緒にちまちま食べたりしてたけど、我慢できずに残した日も多かった。)

・芋類(術後1日目の晩ご飯にさつまいものふかしたやつ?が出てきたけどぱっさぱさで喉に引っかかって食べれたもんじゃなかった。味噌汁とかに入ってる分にはまだいいけど、そのままだとかなり食べづらい。)

・プリンのカラメルソース(前述の通り、カラメルは喉の傷と口内炎にしみる。)

・ほうれん草のお浸し(ちょっとずつ、だいぶよく噛まないと喉に引っかかる。ウシのように草を食み続けていた。)

病院食は、術後すぐは赤ちゃんの離乳食レベルの柔らかさだったりほぼ液体に近いものしか出てきませんが、日を追う毎に普通の食事に戻っていきます。しかし、それに伴って食べにくいものも出てくると思います。そんなときはまず、おかゆと一緒に食べることをおすすめします。おかゆはかなりたくさん水分を含んでいるので、一緒に食べれば水分量の少ないパサパサしたものでもある程度は飲み込めるようになります。それでもダメなときは潔く残しましょう。看護師さんや主治医の先生に食事内容について相談してみるのも良いかもしれないですね。なお、もし扁桃腺摘出の手術をした人のお見舞いに行く時はメイトーのなめらかプリンを差し入れに持っていくと喜ばれるかもしれません(わたしだったらすごく嬉しいです)。

入院生活について

入院中一番思ったのが、「看護師さんはすごい」ということ。毎日何度かバイタルチェック(体温や血圧の測定)に来られるのですが、激務で疲れているはずなのにいつも優しくて気さくで、困ったことがあったらすぐに相談に乗ってくれます。過呼吸を起こしてしまった時も、落ち着くまでずっと隣にいてくれました(他の患者さんもいるのに申し訳なかったです…)。コロナの影響で面会が禁止されているというのもあり、身近でいろいろ気にかけてくれる看護師さんの優しさが本当に身に染みました。本当にお世話になりました…!

あと、入院中に持っていったものに関して思ったことを書きます。

まず、入院中の暇つぶしに関して。ポケットWi-Fiはとても役に立ちました。罪悪感なくYouTubeで動画を見られたし、速度も問題なかったです。本は張り切って何冊も持っていくほどではないかなと。痛いしあんまり文字を読む気になれなかったです。

食事や衛生面に関して。食事用に箸とスプーンのセットを持っていったのですが、術後は柔らかい食事が多いのでスプーンが大活躍しました。また、コロナの影響もありますが、喉の乾燥を防ぐために常時マスクが必須でした。多めに持っていくと安心だと思います。痰や唾を吐き出すことが多いのでティッシュも二箱くらい持っていくといいかもしれないです。また、うがい用と飲み物用でコップは2つ持っていくのをおすすめします(これは他の理由で入院する時も同様かもしれませんが)。スキンケアは、泡で出てくる洗顔料やオールインワンジェルみたいになるべく楽なものを持っていったほうがいいと思います。術後なので当然ですが、あんまり凝ったスキンケアをしてる余裕はありません。

その他、わたしはいつも夜寝る際にお気に入りのタオルケットを持って寝ているのですが、これが思わぬ活躍をしました。枕の高さが合わないと思ったときに畳んで頭の下にひいたり、少し肌寒い時に上から羽織ったり。いつも寝るときに使っているものなので痛みでナイーブになりがちな入院時に安心感をもたらしてくれます(これは個人差あると思いますが…)。ただ、枕の高さ調節や体温調節にブランケットやタオルケットを持っていくとなかなか役に立つと思います。

入院を振り返って

さて、色々と入院生活について振り返ってみましたが、基本的に病院はとても快適でした。食事はしっかり3食出てくるし、お風呂もちゃんとあるし、設備もきれいで使いやすかったし、看護師さんは優しいし…。本当にいい病院に入院できて良かったと思っています。また、医療従事者の方々の凄さを改めて感じました。術後はしんどい期間も長くて大変ですが、お医者さんや看護師さんの手厚いサポートがあって安心して療養できました。コロナ禍で医療の現場は非常に緊迫した状態ですが、皆さんとても親切に優しく対応してくださいました。医療の現場に携わる方々に心から感謝です。今回はここまで。冬を越してから、術後の経過について書こうと思います。